言うまでもなく、ゲリラ豪雨は今年の夏も凄かった。身を以ってこれを体感したのは７月２７日に開催された隅田川花火大会のときだ。彼女と一緒に出かけたのだが、開始後まもなくして雨が降ってきた。初めは小降りだったが、雨足は急速に強くなって、ほとんど前が見えないくらいの状況になった。最初は花火も打ち上げられていて、なんとか見ることは出来たが、次第に打ち上げの間隔が長くなっていった。気が付いたら、花火を見物するというよりは、ゲリラ豪雨からの非難が優先になってしまった。それでも時として、見物客を励ますかのように、花火が力強く打ち上げられていた。ひとつこのときに気づいた。折りたたみ傘があると、軽量だということもあるが、やはり便利だということである。確かに雨は物凄かったが、それでも折りたたみ傘の柄の部分を上方で力をこめて握りしめて体にくっつけるようにすると、意外と濡れないですむ。しかも軽量で携帯しやすい。どうやら東京は本当に夏だけ熱帯と同じになってしまったようである。
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