ペットボトルのふたを開けて、くちをつけて中身を直接飲むように、直にくちを付けて飲める直飲みタイプの水筒が最近良く売れているらしい。自分自身でも最近気付いたことであるが、学生社会人問わず、大きいものから小さいものまで自分に合せて水筒を持参する人が増えていると思う。大きいものではそれこそ1.5Lのものから、小さいものはお子様用の500ml以下のものまである。当然この現象の背後には、従来の様にカップ(コップ)兼用のふたを開け、ふたにその中身を入れて飲むタイプのものから、前述のように直接容器から飲めるタイプが急速に普及していることがある。そしてこの事象は、中身をふたもしくは別の容器にあけるという動作を現代人が省き、直接飲むという行為を選んだということを示している。ここでは衛生的な要素も挙がってしかるべきだが、それにもかかわらず後者の方を選択したのである。これは現代人の野生化を意味するのだろうか、あるいはクリックすればすぐに求める情報が得られるインターネットの影響なのか、もしくはこれら以外のものかは、一考してみる価値はあるかもしれない。
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